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更新日2005825

WELCOME TO HISASHI'S ROOM!



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WHO IS HISASHI?

東京生まれ

・大学時代から米軍基地や国内外でのジャズ・スポット等で歌手活動を開始。4オクターブ近い音域を駆使した独自の歌唱は、グラミー賞歌手のクレオ・レーンからも絶賛される。彼が持つジャンルを超えた音楽性は、清水靖晃氏、村上ポンタ秀一氏、吉野弘志氏、ヤヒロトモヒロ氏等、日本を代表するミュージシャン達との共演を通して、多くのファンに支持されている。

・「日本アカデミー賞優秀音楽賞」3回の受賞歴を持つ谷川賢作氏とは、寺山修司追悼番組での共演を機に、"VOX POP"というユニットに発展、あらゆるジャンルの音楽、語学、そして自らの美意識の体現を軸に『歌うオブジェ』として活動中。

・さらに映画、演劇、CM、「JTB」イメージソングや、NHK「出来事 for WINDOWS」「TOYOTA CUP サッカー」等の作詞、作編曲や語りで『聴かせる空間の創造』を展開するなかで、「ジ・エキセントリック・オペラ」(EPIC/SONY)にゲスト参加するなどカウンターテナーの領域にまで活動の幅を広げている。

HISASHI's
ライブ・インフォメーション
8月29日(月)

日時: 8月29日(月)
     18:30 Open / Opening Act. "MitaTake" 19:30 Start / HISASHI with Vox Pop 20:30 Start

場所: Cool age bar SLEEPERS'
  港区六本木7-14-10 誠志堂ビル6F

出演: HISASHI with VoxPop
     HISASHI(voice)
     谷川賢作(pf)

−オープニング・アクト“MitaTake”−
     見田諭(g)
     佐野岳彦(hrm & vo)

料金: \3,500(1drink)

問合せ:Cool age bar SLEEPERS'
       03-5775-4350

HISASHI's
ライブ・インフォメーション
9月5日(月)

日時: 9月5日(月)
     18:30 Open/19:30 Start

場所: 三軒茶屋
     グレープフルーツ・ムーン
     世田谷区太子堂2-8-12
     佐々木ビルB1

出演: HISASHI(voice)
     小川文明(pf)
     岩佐真帆呂(reeds)
     ヤヒロトモヒロ(perc)

料金
当日券:\3,500(1drink)
前売券:\3,000(1drink)

    
※電話での前売券予約も承ります。電話:090-9305-4840 受付時間:10:00〜19:00

問合せ:三軒茶屋
      グレープフルーツ・ムーン
      03-3487-8159

HISASHI's
ライブ・インフォメーション
10月3日(月)

日時: 10月3日(月)
     開演時間未定

場所:品川 トライベッカ
     港区港南2丁目18番1号
     アトレ品川4F

出演: HISASHI(voice)
     坂井紅介(w.bass)
     三好 "Sankichi" 功郎(g)
     村上"ポンタ"秀一(ds)

料金: 未定

問合せ:品川 トライベッカ
      03-6717-0933







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『第八回 声の快楽』
〜HISASHIが参ってしまった歌姫たちについて語る〜

前回まで三回の対談は、「声」をテーマに、その声に対して様々なスタンスでこだわりを持ちつづけているスペシャリストをお招きして繰広げてまいりました。ですので、今回のHISASHI'S ROOM独房は、その総轄として、HISASHI自身の心の中から決っして拭い去ることの出来ない、二人の歌姫について語りたいと思います。が、常日頃より、ジャンルにこだわらず、優も劣も個人の問題だと考えるHISASHI。個人的な嗜好から感銘を受けた声の持ち主は星の数ほど居るわけで、その中の何人かだけを限定してスポットを当てるという事は、とうてい不可能なのです。では、何故今回取り上げる二人に対してはそれが可能なのか?これから自問自答を織り混ぜつつも、その理由を解明し、“必然的声の存在”を皆様に伝えていきたいと思います。そして、一人のヴォーカリストの戯言と思われもしませう、この独房を機に、一人でも多くの方が、自分なりの“心の声”を見つけ出すきっかけにして頂けたならば、HISASHIのこの上ない悦びです。

HISASHIにとっての歌の「永字八法」
(HISASHI)
先ず一人は「マリア・カラス」。言わずと知れた世界的オペラ歌手です。ギリシャの血を引く彼女は、1923年、ニューヨークに生まれ、40年代からスカラ座を中心に活躍しました。HISASHIが初めて彼女の声を耳にしたのは中学校時代でせうか?「オャ!?普通、クラシックのソプラノ歌手って、ハイトーンを以ってきらびやかに朗々と歌いあげる、恰幅(かっぷく)ふくよか(失礼!)な居様なのに、この人の歌声は・・・!容姿は・・・!」といった印象を受けたことを、ハッキリ憶えています。後にその映像は、彼女がキャリア終盤(全盛期の声が出にくくなっていた)に来日した際のVTRだったと知るのですが、キャリアの終盤なぞ関係なしの、正に衝撃的なものでした。聴き手の耳からではなく、腹の底から身体中に広がる肌埋(きめ)の細かい、がしかし、力強い声。そして、歌詞のストーリー性と彼女の表現力とが渾然一体となって、恐ろしいほどまでのパトスとエートス*1を心に投げ掛けてくるステージング。HISASHIをオペラという新しい分野の虜にするのに、時間は全くかかりませんでした。それもみな彼女の魅力のなせる技!!又、時として「まるでうがいをしているような酷い声」等々、聴く側それぞれの感想・意見に加え、政治的対峙(たいじ)をせざるをえなかったプライベートな醜聞がタブロイド的に取り沙汰されたりと、それこそ彼女に対する評は賛否両論甚だしいのですが、HISASHIにとっては、その何もかもが「♪ど〜でもいいですよ〜♪」(笑)。それだけ「多くの人々の注目を集めた、ドラマティックなアーティストの証」と映るだけなのです。
*1 パトス:情熱的感情表現。 エートス:人間の気質。あるいは血統的気品

ところで、ふと「クラシック(オペラ)という音楽は、ボクシングに似ているなァ」と思うことがあります。最今の格闘技流行?での興業とは、少し温度差があるとは思うのですが、決してヘビー級とフライ級が一戦を交えることなぞなく、(ただし無差別級は別。しかし、この無差別というものが、マリア・カラスを解くひとつのkeyになり得るのかも?)しかも、ヘビー級でも“ヘビー級的”といった激しい打ち合い試合のみならず、フットワーク軽く、細かいパンチの連打を得意とする選手もあれば、その逆に、一発の重いパンチで相手をノックアウトしてしまうフライ級選手も居るわけです。つまり、本人の生得的身体能力・条件をフルに活かしながら、各階級それぞれに輝かしいドラマが混在している。閑話休題。オペラの場合に重ね合わせると、様々な歴史的変遷を経てきたその芸術も、「邪道なき様式美」・「ハッキリ区分されてこその競演」と言えるのではないでせうか?いくらワーグナーが死ぬ程好きな歌手でも、モーツァルト初期の作品向きの声帯・声質・声量であるならば、そこに研鑚を積まない限り、その「声」は芸術的成就をしないわけです。

ところが、驚くなかれマリア・カラスは、既成の定義を、ある意味“正しく”凌駕してしまった稀有な歌手なのです。スブレート、リリコ、スピント、ドラマティコ、コロラテューラ・・・等々*2の声種。更には、美声であるや否や、芝居は達者か、役柄(キャラクター)に即した容姿であるか・・・という数々の厳格な条件を完璧なまでに網羅しながら、決して我流ではない“無差別級”の魅力を確立。これこそが筆舌に尽くしがたい彼女の最大の個性であり、HISASHIを声の快楽へと誘う天賦の才能なのです。ただ、歴史上のアーティスト(歌手)を語る上で残念なのは、実際、その本人の「生の声」に触れていない自分が居ることで、これだけは、流布されている書物、CDやDVDに頼る以外に、いかようにもし難いのです。が、この独房で、ひとつの宝物(声)の軌跡を継承する一役を担える事は、拙者ながらに幸せを感じて止まないHISASHIなのです(^^)。そして、「好き」・「嫌い」といった領域ではなく、HISASHIにとっての、歌の「永字八法」*3とも言うべきマリア・カラス。全てが凝縮された声。必ずや心の奥底に無条件で居座る声。そんな“必然的声の存在”こそが、表現者としてのHISASHI自身と煩悩に迷うHISASHI自身がしのぎを削る真意を知っているように思えて仕方がないのです。ジェシー・ノーマン、エディタ・グルベローヴァ・・・名だたる名歌手たちも、マリア・カラスの声に対しては、決して例外ではない筈・・・。
*2 オペラの演目や役柄によって求められる声の種類。
*3 「永」一字によって、すべての漢字の書き方に必要な基本的筆遣いを示しているという意味。

     

HISASHIの中にあるJAZZは、彼女こそが「回帰する歌声」
(HISASHI)
そしてもう一人は、「ビリー・ホリディ」。今回、自ら設定した独房の趣旨から、やはり彼女を避けることはできませんねェ(笑)。一般的にジャズ・ボーカルの代表格のようにして名前が挙がる彼女です。そのせいとは言いませんが、(同じ)ジャズと呼ばれている類の音楽を、至極あいまい且つ、中心媒体的に位置付けて活動するHISASHIにとって、少々照らいもあり、これまで、プライベートな折でも彼女については多くを語ってきませんでした。しかし、その照らいは、相手にどう思われるかという事ではなく、彼女こそが、HISASHIの中にあるJAZZの「回帰する歌声」に他ならないからなのです。

つまり、彼女の話をしてしまうと、まるで自分自身が素裸にされてゆく様な無防備さに苛まれてしまうのです。ところがHISASHIをそんな心持ちにさせる歌姫を、「音域も狭く、声量のないしわがれ声」と評する人も少なくありません。いくら趣味・嗜好の問題とは言え、これは嘆かわしい事です。悲しいです。何故ならば、彼女ほど、自己の認識と修養に裏付けされた非凡なテクニックの持ち主は居ないからです。まっとうな評価のみを期待するわけではありませんが・・・。彼女は、体力も衰え、痩せこけ、死を目前にした状況でも、「もっと上手に表現出来ているから、新しいレコーディングの方を聴いてね」と言いつづけていたそうです。「皆様にも、そんなビリーの歌声を耳にして頂ければ・・・」と言うのは簡単なのですが、いかんせん、マリア・カラス同様に、HISASHIにとっては順位付け不可能なHISASHI自身の子守唄とも言える「必然的声の存在」故、その物言いが、理解をして頂くというよりも、主観をただ吐露している様にもなってしまい、申し訳ありません。しかしながら、たった?!1オクターブ半の音域の中を、淡々とフレージングを舞い踊る歌唱は、どんな手練手管を以ってしても真似の出来ないスマートなものですし、「伴奏と歌」というスタンス(これはこれで、決して悪いことではないのですが)での音楽創りだけではなく、個々のミュージシャン達と、それぞれに渡り合いながらひとつのグルーヴを生み出す彼女のスタイルは、後のエラ・フィッツジェラルやサラボーン等のスターに多大なる影響を与えているのです。それは、破天荒なものではなく、真摯に音楽(声)に向き合うことを極自然体で表現したに過ぎないのではないでせうか?

因みに、生前、彼女が認めていた歌唱上のモデルは、ベッシー・スミスとサッチモ(ルイ・アームストロング)二人だけだったそうです。それだけでも、彼女の“ちゃんとした”音楽性を推しはかれるというものです。HISASHIは、時と場所、いかなる状態かに関係なく、彼女の声を耳にすると、心が涙するのです。実のところ、それこそが“声の力・音楽の言葉”なのでしょうし、唄う事をいつの間にか生業にしていたHISASHIにとって、逆に、日常生活を省み、律することを教えてくれている様にも思えてならないのです。禁酒法時代、人種差別を背景に、夜毎汚辱をこうむりながらのステージに立つビリー・・・。HSIASHIは泪するのです。
そんなビリー・ホリディに想いを馳せながら、最後に唐突ではありますが、HISASHI自身の記憶を繙(ひもと)いて、その歌声に参った人物を羅列させて頂き今回は幕にしたいと思います。皆様と一緒に甲論乙駁(こうろんおつばく)出来れば幸いです。妄言万謝!(以下、敬称略)

その歌声に参ってしまった人物 〜 クレオ・レーン 〜 美空ひばり 〜 ちあきなおみ 〜 エンゲルベルト・フンパーディング 〜 ジャクソン5 〜 ローラ・ニーロ 〜 マヘリア・ジャクソン 〜 石川セリ 〜 ダニー・ハザウェイ 〜 ベブ・ケリー 〜 ユーミン 〜 ボ・スコフウス 〜 プリンス 〜 フレディー・マーキュリー 〜 チェチーリア・バルトリ 〜 チャカ・カーン 〜 アレサ・フランクリン 〜 ニコ〜イアン・ギラン 〜 大地(フォルダー) 〜 ニール・ヤング 〜 セリア・クルーズ 〜 ロディー・フレイム(アズテックカメラ)・・・つづく

     

追記:“歌声に参ってしまった人物”・・・まだまだ書ききれないと同時に、明日、また同じ羅列をしようとしても、きっと全く別のナマエが思い浮かぶであろう、とりとめのないHISASHIなのでした。次回からも、多才なゲストをお招きしてのHISASHI'S ROOM!是非、是非お楽しみに!

企画・協力:有限会社SERPENT