悩み解決サークル

更新日20041123
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ストレス解消コラム「ストレス・マネージメント」 第2回
「いいストレスと悪いストレス」
青山カウンセリングルーム院長 中田昭憲



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 前回はストレスとはどういうものかなのか、ストレスを感じるということはどんな状態なのかを話しました。ですから、みなさんは人間がどんな時にストレスを感じるのか、だいたいのイメージは把握できたと思いますから、なるべくストレスを避けたい、ストレスのない生活をしたいと思っていることでしょう。なぜならみなさんには、テレビや雑誌などの情報から、"ストレスは精神にも身体にも悪影響をおよぼす"という考えがあると思えるからです。しかし、実はストレスは必ずしも人間に取って悪いもの、不必要なものとは言い切れないのです。今回は、そんな話をしてみたいと思います。
 人は生まれてからストレスをまったく受けないということはあり得ません。またストレスは確かにその人にとって不快なものですが、前回にも話したようにストレスはまったく個人的な問題なのです。だから、あるストレスが人によってはいいストレスになったり、悪いストレスになったりすることがあるわけです。たとえば、スポーツをやってハイテンションになる人もいるでしょうし、逆に落ち込む人もいるでしょう。また、スポーツの疲労感を心地よく感じる人もいるでしょうし、その疲労がストレスになる人もいるでしょう。つまり、ある人はスポーツによるストレスを自分にとっていいストレスとして受け止めているわけですし、ある人にとってはスポーツのストレスは不快なものになっているわけです。このように人間は無意識のうちに、いろいろなストレスを自分にとっていいストレスと悪いストレスに振り分けいく能力があるのです。
 そして、いいストレスは人間を進化させる原動力、人間を成長させるスパイスと考えることができます。たとえば、生徒が先生に「明日テストをやるよ」と急に言われたら、彼は"エッ、困ったな"と思ってストレスを感じるわけです。しかしながら一夜漬けでも勉強をしてそのテストに合格していかないと、その人の学力はいつまでたっても向上しないのです。ですから、人が生活の中で日々向上していくためには、ある程度のストレスを受けてそれを自分自身で克服していく必要があります。そんなわけで、もしあなたがストレスを受けてもそれを自分の中で昇華できたのなら、それはあなたにとっていい刺激だった、いいストレスになったということができます。ところが、"明日テストだ"というプレッシャーを受けて気分が落ち込んだまんま過ごしたり、緊張過多になってしまって赤点を取ってしまったのなら、それはその人にとっては悪いストレスになってしまったわけです。
 このように、あなたにとって自分が向上していく上で必要なストレスはいっぱいありますし、またそれに慣れて克服していくことはとても大切なことなのです。けっきょく、ストレスは悪者と言われますが、むしろストレスとうまくつき合っていく方が私たちにとって大事なことだと言えます。仮にあなたがストレスのまったくない生活を送っていたらどうでしょう。きっとあなたはその状態に満足し切ってしまい、なんの努力もせずに過ごすことになるでしょう。そうなるとあなたは向上も成長もない人になってしまうのです。そうならないためにも、私たちはいいストレスをどんどん利用していくべきなのです。
 ストレスは慣れればどんどん許容範囲が広くなっていくものだと言えます。ですから、心の筋肉が強いというか心の余裕がある人は、ストレスがかかっても、それが体調や精神状態に影響することがなくなってくるわけです。