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この「ストレス・マネージメント」のコラムも早いものでもう5回目です。前回までの説明でみなさんは、ストレスというものがどんなもので、人間は日常生活の中でどんなストレスを感じながら生きているのか、ということがある程度わかってきたと思います。けっきょく、いいストレスにしろ悪いストレスにしろ、私たちはストレスから逃れられない運命にあるのです。そうなると、こんどは私たち自身が日常のストレスをどう緩和、コントロールしていくべきなのか?ということが問題になってくると言えるでしょう。結果的にそれがうまくできる、できないでは大きな違いが生まれてくるのですが、そういったストレスをどう解消するのかという話をする前に、ストレスの蓄積が人間の体や心にどのような影響をおよぼすのか?ということを説明しておきましょう。
たとえばストレスの負荷がかかっている状態。そんな時の人間の体はどうなっていると思いますか? 簡単に言ってしまえば、ある種の興奮状態にあると言えるのです。なぜなら、ストレスの影響がいちばん出るのが自律神経だ、と言われているからです。自律神経というのは、人間の呼吸や血圧、心拍数や消化器の働きなど、その人の意志とは無関係に、生命維持に関わる機能を自動的にコントルールしている神経のことです。この自律神経は、交感神経と副交感神経というあい反する働きをする2つの神経で成り立っているのです。
そして、交換神経が支配している状態というのは、ある意味で戦闘モードだと考えてください。心拍数が上昇し、血管も収縮するので血圧も上昇。つまり、私たちが起きて仕事したり遊んでいる時は、交換神経優位の状態だと言えます。逆に、副交感神経が優位になると、心拍数が少なくなり、血管も広がって脳に血液がよく回る状態になるので、脳からα波が出るようなリラックス・モードになってくるのです。本来、人間の体というものは、太陽が出ると交感神経が優位になってきて起きて働き、夜になると副交感神経が優位になってきてリラックスし、眠くなって寝るというサイクルが自然だといえるのです。最近では夜更かしする人も多くいるので、このサイクルも崩れてきているのですが、ある意味私たちは交感神経と副交感神経の適度なバランスで健康を保っているわけです。
人には1日の生活の中で、交感神経がいちばん高いレベルになる時間があります。それは働く人なら仕事をしている時間であり、学生ならば学校に行っている時間であり、主婦なら家事や育児をしている時間であったりと人それぞれなのですが、常にストレスにさらされている人は交感神経の高いレベルがずうっと持続された状態になってしまうのです。交感神経のレベルが最高ということは、つまり最高の緊張状態が持続しているということなのです。私が患者さんにその状態を説明する時に、患者さんの手首を押さえます。そうすると手には血がよく回らなくなって鬱血状態になってきますが、「それと同じことがあなたの体の中でも起こっているのですよ」という話をするのです。
もしこういった状態が2週間以上続けば、人間の体はかならずなんらかのサインを出してきます。それは、夜眠れなくなる、寝ても熟睡した気がしない、もしくは汗が出やすくなる、胃がキリキリする、便秘や下痢なるなどです。こういった自律神経のアンバランスから生まれてくるいろいろな症状については、次回に詳しくお話しましょう。
青山カウンセリング・ルーム TEL&FAX03-3406-8183 http://www11.ocn.ne.jp/~aoyama/
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