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前回お話したように、ストレスによって交感神経が優位な状態が2週間以上続くと身体にいろいろな症状が出てきます。たとえば夜眠れなくなる。汗が出やすくなる。胃がキリキリするなど胃腸の調子が悪くなってくる。まためまいや頭痛がするなどです。そして、これらの症状は、ある意味ではあなたに対して身体が出している危険信号のサインだと考えられます。ですから、こういった症状が表れてきた時点で、あなた自身がストレッサーがかかってきていることに気づいて、ストレスを避けるまたは軽くする対策を行うべきなのです。
人間の身体の中でもいちばんストレスの影響を受けやすいのが、胃と腸だと言われています。そのことがよく分かる実験としてこういうものがあります。それは、実験を受ける人に胃カメラを飲んでもらい、その状態のままで、その人に「家族の人が亡くなった」と告げるのです。そうすると、それまでピンク色の健康的な色をしていた胃の内壁がアッという間に蒼白に変わってしまいます。胃はそれほどストレスの影響を受けやすいということです。もっと極端な例としては、ある患者さんに胃以外の場所の手術を"2週間後にやりますよ"と告げると、そのストレスが原因でその患者さんは胃潰瘍になってしまうということもあるのです。そして、胃の機能が悪くなってくると食べたものの消化が悪くなってくるので、それに付随して腸のコンディションも悪くなってくることもあります。
また前回もお話しましたが、ストレスの影響は睡眠障害という形でも出やすいのです。睡眠障害というとみなさんは、夜なかなか寝付けなくなるという症状を考えると思いますが、こういったいわゆる「入眠障害」のほかに寝てから3~4時間で目が覚めてしまう「中途覚醒」や早朝に目が覚めてしまう「早朝覚醒」というものも睡眠障害の症状に入りますから、こういった傾向が出ている人もストレスの影響を疑ってみましょう。ちなみに、うつ病の傾向が出ている人は、実は「入眠障害」よりも「中途覚醒」や「早朝覚醒」になっている人の方が多いというデータもあります。
一方ストレスの影響は、こういった肉体的な部分だけでなく精神的な面に出ることもあります。ストレスの影響が身体面に出るか、または精神面に出るかはその人の個人差といえるでしょう。たとえば、いつも新聞を読む人が朝起きても新聞を読まなくなる。またお酒の好きな人がお酒を飲んでもおいしいと感じなくなる。会社や学校に行く気が起きなくなる。食欲がなくなってきたり外出すのがめんどくさくなったり、とつぜんに涙もろくなってよく泣くようになったりとかいうこともあります。このようにストレス蓄積の影響が精神面にも現れてくる場合もあるのですが、肉体的なサインと違って精神的なサインはなかなか自覚しにくいという面があると思います。しかし、こういったサインを見逃してストレスによる影響がもっと進んでいくと、人によっては軽いうつ病などの症状が出てくることがあります。ですので、このような精神面での変調に早く気づくということもとても大事なことです。そして、精神面での変調に気づくコツというのは、ふだんの自分の感覚や生活のペースと違う自分になっていることに早く気づくということなのです。
こうした肉体的、精神的なサインを感じたら、自分でそのストレスを取り除く、または緩和するようにしていくことが必要ですが、その方法に関しては次回にお話しすることにします。
青山カウンセリング・ルーム TEL&FAX03-3406-8183 http://www11.ocn.ne.jp/~aoyama/
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