悩み解決サークル

更新日200521
連載コラム

探偵事務所事件簿 第1回
「ストーカーの悲しい狙い」前編
総合探偵社MISSION  CEO 今村啓一朗



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今回、私を訪ねて電話をしてきたのは、20代後半の女性。
ストーカー被害にあっていると言う。
それも様子がとても興奮していて普通の精神状態ではなさそうだ。
私は、彼女を落ち着かせて我が社に来て詳細を聞くようにした。

2時間後、その相談人の女性が来社してきた。
やはり声からの想像通り20代後半の女性だ。
「少し落ち着きましたか・・?」私が聞くと静かにうなずきストーカー被害の事について話をし始めた。
「実は・・ストーカー被害にあったのは私ではないのです・・」
どういう事なのだろう? 普通我々のところに来る依頼人は、自分の事がほとんどだ。
どういう事か問うと「実は、私の彼氏の・・」
「彼氏がストーカー被害にあっているのですか?」

「いや・・そうではなく・・彼氏の奥さんがストーカー被害にあっているのです。・・奥さんはそれに悩んで精神カウンセリングを受けるようになって・・。
それを私がやっているんじゃないかって・・彼が言うんです。私は何もしてないし誰がやっているのかを調べてほしいのです。このままでは、私が犯人にされてしまいます。
その後、彼との仲もギクシャクして・・でも私では無い事を証明したいのです」


なるほど、彼女から見たら濡れ衣を着せられたと言う訳だ。
しかしこの手の話はよくあるもので、目的は不倫の末に奥さんを攻撃し自分の存在を知らせ破綻に持ち込む・・ということは考えられる。
その彼氏が疑うのももっともだ。
私は、具体的にどういう被害が有るのかを確認するために彼氏をここへ呼ぶように話を進めた。
しかし、その彼女(依頼人)は、あまり乗り気では無い・・。
しばらく考え「彼と話してまた来ます」という事になった。
翌々日、再び電話があり彼と一緒に出向き被害状況を説明すると・・。
時間の指定をして依頼人とその彼女は、当事務所に姿を見せた。
「こんにちは・・」彼女は前回と違いしっかりとしている。
彼氏は探偵事務所の好奇心などからか落ち着きがない。
私は、早速2人を別々の部屋に案内し事情を聞く事にした。


彼氏は、32歳病院の看護士、収入もある程度あり妻とは何不自由なく生活している。
その愛人A子(依頼人)27歳看護婦、同じ病院に勤め2人の関係が始まったのは1年前。
A子とは付き合いも長く人間的にも信頼していたが、彼女の他に考えつかないと主張している。


他に愛人は居ないのかと聞くと・・。
「昔、数人いたが今は、彼女A子1人である。
もし彼女でなければ、彼女が他に頼んでいるのではないかとまで思っている」と言う。
彼は自分の妻が被害にあった状況を説明してくれた。

今から2ヶ月程前に始まった。

・2ヶ月前に被害者宛てに自宅ポストに投函された1通の怪文書が事の発端。内容は性的なもので、彼を批判していた。

・彼氏の子供の三輪車のサドルが、カッターナイフのようなものでズタズタに切り刻まれる。

・その数日後、今度は自宅のドアの鍵穴に外からボンドを流し込まれる。

・また、ある雨の日に被害者が外出先から帰宅後、玄関前に立てかけて置いた傘が刃物によって切り刻まれる。

・怪文書はその後も頻繁に投函され、合計26回。現在も続いている。

・彼は奥さん(被害者)と話し合い、警察に被害届けも出して事情聴取も行い警察のパトロールの強化要請を行った。

被害内容は極めて悪質で、奥さんは外に出る事さえ怖がって買い物さえ行けないという事だ。
この内容を話す途中でもこの2人の口げんかは、絶えなかった。

ここで私は、犯人像に着いて推理をしてみた。

・ストーカー(嫌がらせ)の犯人は、このマンションのオートロックを解除して中にも侵入している。

・さらに被害者が恐怖感を持つ事で喜んでいるように感じる。

・彼には直接的な嫌がらせや被害的要素はまったくない。要はターゲットはこの彼の奥さんである事。

・彼の性的な内容の怪文書からも、2人に共通する人物で彼の関係者である事は間違えないようだ。


2人の破綻を目的とした犯行なのか? ただ嫌がらせをすることで犯人が自己満足をするためなのか?
我々は、早速調査に取り掛かった。

次回に続く>>



今村啓一朗 福岡県出身 37歳

中小企業における民事訴訟のあり方や、それに君臨する弁護士行政に疑問を感じ、自ら経営していた会社代表を辞め、探偵業界に身を投じた。民事事件に関する情報の収集と訴訟に関する証拠収集の技術を習得。業界最大手の探偵養成学校の講師のスペシャリストとして名を馳せる。
今村自ら機密調査機材として開発してきた機材は数知れず、製造した機器は、今や探偵七つ道具となっている。これからの犯罪防衛は自分で守らなければ・・自ら開発した機密調査機器をセキュリティ機器として考案。日本に唯一、一台しかない特殊調査車両の設計から開発まで自ら製造し2001年4月防犯機器会社設立に貢献した。
平成14年1月、福岡に総合探偵社MISSIONhttp://www.themissions.jp
を設立し全国でNO1の実績はTV・ラジオ・雑誌でなど数社に渡って紹介された。
平成16年3月 MC探偵学校http://themissions.jp/school/
を設立し現在までに多くの探偵を世に送り出して来た。
現在、総合探偵社MISSION MC探偵学校を始め 個人審査事業会社や
インターネットソリューションの開発・企画会社も経営。
                  (2005.1現在)

総合探偵社MISSION 0120−755−340  http://www.themissions.jp