悩み解決サークル

更新日2005224
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ストレス解消コラム「ストレス・マネージメント」 第11回
「なぜカウンセリングを行うのか?」
青山カウンセリングルーム院長 中田昭憲



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 前回にお話したように、精神科や心療内科の治療と私たちの行っているカウンセリングとはまったく違うものなのです。その違いは、精神科や心療内科の先生は一般的に患者さん病気の種類を特定し、投薬などでその症状を改善していくことが主な治療法になりますが、私たちカウンセラーは、クライアントさん(カウンセリングを受ける人)とじっくりお話をして、その人に現れているいろいろな肉体的、精神的な症状の原因を本人に自覚してもらうのがカウンセリングの目的になっているからです。
 みなさんの中には、カウンセリングというのは、カウンセラーがいろいろな悩みや症状を解消もしくは改善するための相談に乗ってくれ、的確なアドバイスをしてくれるものだと考えている方もいるのかもしれません。確かにカウンセラーは、おうおうにしてクライアントさんの話を聞いた上でいろいろな意見やアドバイスを伝えます。しかし、それはクライアントさんに、自分が抱えている問題の原因をしっかりと自覚してもらうために行っていることなのです。つまり、カウンセラーのサイドから言わしてもらえば、カウンセリングとはクライアントさんに問題の原因を自覚してもらうための手段であると言えます。
 たとえば、1日に60本以上もタバコを吸い続けて肺ガンで死んでしまうのは誰のせい?といえば、基本的には自分のせいだと言えます。また、1日に1升のお酒を飲み続けて肝臓ガンになるのも自分のせいでしょう。1日にタバコ60本とお酒1升で胃ガンになっても、これは自分のせいです。ただ、このようなヘビー・スモーカー、ヘビー・ドリンカーの人は、回りからどんなに"お酒やタバコは身体に悪いから止めるべきだ"と言われても、なかなか止めたり、量を減らしたりしないものです。それは、"お酒やタバコは身体に悪いから止めるべきだ"という言葉を、回りの人からの言葉として受け止めていて本人がその言葉を自覚していないからであり、また精神的な依存症状が出ているからなのです。ところが、もし本人が"お酒やタバコは身体に悪いから止めるべきだ"とはっきりと自覚して"自分は死にたくない"と思えば、多くの人がお酒やタバコを止める、もしくは自分の意志でコントロールすることができるはずです。
 これと同じように、私たちがカウンセリングを行うクライアントさんの場合でも、問題の原因を本人がハッキリと自覚して、その原因を解消していくための努力をしていくことが、その問題の本質的な解決への最短の対処法だといえますから、私たちはカウンセリングによって本人が問題の原因を自覚することを目指していくわけです。ですから、私たちが行うアドバイスやサジェッションは、あくまでも本人に自覚してもらうためのサポートという意味合いでしかありません。また、私たちは基本的にクライアントさんの話を聞きき、原因を自覚してもらうための助言を与えていくわけですが、原因を自覚することに消極的なクライアントさんなどの場合には、"自分でわかっていて自分でできることは自分でしてください!"などとかなり厳しく伝える場合もあります。
 ただ、"眠りたいのに夜なかなか寝付けない"といったように、本人も原因がわかっていながらなかなかそれが実行できない場合もあります。こいうった場合、私たちは、お医者さんに睡眠薬を処方してもらうように指示を出すか、もしくはその症状に応じた心理療法を行っていくことになります。逆の面からいえば、カウンセリングは、いろいろな心理療法を行うための判断基準になるとても重要な作業といえるのです。
 このように、カウンセリングは私たちのところに来るクライアントさんの問題を解決していくためには必要不可欠な作業となっています。そして時と場合によっては、そのカウンセリングの効果を一層高めるために、いろいろな心理療法を並行して行っていくことになります。


青山カウンセリング・ルーム TEL&FAX03-3406-8183 http://www11.ocn.ne.jp/~aoyama/