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調査員の調べで、ここ半年前に引っ越してきた事やこのマンションが2LDKである事、このマンションは審査が厳しく単身や独身者は入居できない事などが、聞き込みや現状の調査で明らかになった。また同居人が「婚約者:朝倉美奈子」となっており依頼人である奥さんが言っていた「ミナコ」と一致する。
従って、調査対象者は、依頼人である奥様に女とスムーズに別れるため偽装離婚をした時期より若干早い時期にここへ女と引っ越してきた事になる。
我々は、この様子をしばらく監視する事にした。
PM 7:40 対象者と第二対象者(朝倉美奈子)は、いつものように
スーパーの買い物袋を手に下げマンションに帰ってきた。
705号に入ったのを確認。そのまま監視は続く。
AM2:00 対象者・第二対象者 共に動く気配なし。
毎日毎日、この繰り返しが続いた。
別に何か特別な事が起きる事も無く5日間が過ぎた。
日曜日
今日は、会社が休みのはずだ。
AM10:05 ベランダ側のカーテンが空く。
第二対象者がベランダに出てくる。
おもむろに洗濯物を干している様子がうかがえる。
もちろん男物の靴下やパンツも干している。
PM:12:35 対象者に続いて第二対象者が当マンションの705号
玄関より出てくる。
ドアの施錠は、対象者(本木和夫)が行いエレベータに
乗る。
1階エントランスホールから外へ出る。
対象者と第二対象者共に徒歩である。
PM12:40 マンションより近くの月極駐車場へ入る。
駐車場に停めてある車両に対象者と第二対象者共に
乗り込む。
駐車番号12番に駐車していた車両で発進する。
(練馬330 も●●−25 トヨタ○○○○ シルバー)
調査員は、予測していたのでバイクで尾行を開始する。
そこから車で15分のホームセンターに入る。
中で仲良さそうに品物を選んでいる様子がうかがえた。
約2時間後 対象者と第二対象者は、沢山の荷物を台車で車に運ぶ。
PM15:10 対象者と第二対象者が乗った車両は、○○ホームセンタ
ーを出る。
PM15:35 対象者と第二対象者が乗った車両は、○○通りを○○方
面へ向かいスーパー○○に入る。
PM15:50 調査員が中の様子をうかがいにスーパーに入る。
おもに食材を買い込んでいる様子がうかがえた。
PM16:40 対象者と第二対象者はスーパー○○から出てくる。
車両に乗り込み発車する。
PM17:00 対象者と第二対象者は、車両をマンションのエントランス
前に停車。ハザードを点灯させトランクから荷物を出し
マンションに運ぶ姿を確認する。
荷物は、すべて当マンション705号に持ち込まれた。
PM17:22 対象者は、一人で車に乗り込み月極駐車場12番に駐車し
徒歩にてマンションへ戻る。
PM18:30 対象者と第二対象者の動きは無い。
PM20:45 対象者と第二対象者がマンションより出る。
徒歩にて通勤するときと同じ道を歩きだす。
PM20:54 対象者と第二対象者は、レンタルビデオショップ 「ツタ○・
○田店」へ入る。
洋画ビデオを物色している。
PM21:14 対象者と第二対象者は、レンタルビデオショップ 「ツタ○
・○田店」を出る。対象者の手には、DVDらしき物を持って
いる。
PM21:26 対象者と第二対象者は、マンションに戻る。
PM23:00 対象者と第二対象者の動きは見られない。
AM01:12 対象者が居るマンションの明かりが消える。
翌朝、対象者と第二対象者は、いつもの通り会社に出勤した。
昨日の行動から調査員が対象者の使用した車両ナンバーで所有者を割り出す。
結果、次のように判明した。
所有者:本木美奈子
住所は、対象者(本木和夫)と第二対象者が生活をしているマンションの地番と一致する。
だがしかし・・・本木美奈子?
嫌な予感がした。
調査員は、迷わず戸籍の状況を調べてみる事にした。
やっぱり・・・。
調査対象者:本木和夫と第二対象者の朝倉美奈子は、結婚していた。
時期は、依頼人と離婚届出の5日後・・・
しかも、この第二対象者朝倉美奈子には、兄の存在は無かった事が判明。
完全にやられている。
もうわかったと思うが完全再婚をしていたのだ。
この事を依頼人である奥さんに報告した。
奥さんは、取り乱す事無く直に聞き入れた。
奥さんの中ではうすうす感づいていたのだと思う。
「探偵さん何とかする方法は、無いのですか?」
「離婚はともかく、このままでは恨んでしまい自分でも何をするか・・・」
憎しみが体全体からにじみ出るとはこの事だろう・・・。
「それで、どうしたいのですか?」
「離婚は、女とスムーズに別れる為の偽装なのに・・・なんで主人は・・・私が馬鹿ですよね・・・」
「ご主人様と元鞘に戻りたいのですか?」
「・・・・・・・しばらく考えてきます」
そういうと依頼人は、帰っていった。
それから3日後、私のところへ連絡が入った。
「いろいろ考えて、私、主人と離婚します」
「っていうかもう離婚してますけどね・・・でもこのままでは気がおさまりませんし、経済的にもやっていけません。」
「なにか良い方法が無いかと・・・?」
「そうですかァ・・・しかし奥さんとの離婚はもう成立しているし、偽装離婚だったなんて法的にどうなるか・・・」
「・・・・・・・・・・」
「相手方の不法行為によって被った精神的苦痛を慰謝するための損害賠償は、相手方の行為によって離婚せざるを得なくなったような場合などには請求する事ができます」
今回、奥様の場合は、愛人のお兄さんを夫が恐れ不法に離婚をする事で、夫である対象者は独身者となって自分の正当性を得た事にし、しかもすぐに奥さんと再婚するなどと嘘をつき、この愛人である朝倉美奈子と入籍した。
この事で、それを認めた奥様にも責任はまったく無いとは言い切れないが、夫である本木和夫の行動は、奥様と子供2人に対し著しく精神的に損害を与えた。また、愛人である朝倉美奈子は、依頼人の夫である本木和夫の配偶者が居る事を知りながらそれを排除し、自分と婚姻をする意思を認めその配偶者(妻)に対し精神的苦痛を与えた。(妻権侵害・不法行為)
「と、こんな感じで証拠を収集したらどうですか?」
「よろしくお願いします」
まず、対象者の離婚する前にさかのぼり調査を開始する。
次回へ続く。
今村啓一朗 福岡県出身 37歳
中小企業における民事訴訟のあり方や、それに君臨する弁護士行政に疑問を感じ、自ら経営していた会社代表を辞め、探偵業界に身を投じた。民事事件に関する情報の収集と訴訟に関する証拠収集の技術を習得。業界最大手の探偵養成学校の講師のスペシャリストとして名を馳せる。
今村自ら機密調査機材として開発してきた機材は数知れず、製造した機器は、今や探偵七つ道具となっている。これからの犯罪防衛は自分で守らなければ・・自ら開発した機密調査機器をセキュリティ機器として考案。日本に唯一、一台しかない特殊調査車両の設計から開発まで自ら製造し2001年4月防犯機器会社設立に貢献した。
平成14年1月、福岡に総合探偵社MISSIONhttp://www.themissions.jp
を設立し全国でNO1の実績はTV・ラジオ・雑誌でなど数社に渡って紹介された。
平成16年3月 MC探偵学校http://themissions.jp/school/
を設立し現在までに多くの探偵を世に送り出して来た。
現在、総合探偵社MISSION MC探偵学校を始め 個人審査事業会社や
インターネットソリューションの開発・企画会社も経営。
(2005.1現在)
総合探偵社MISSION 0120−755−340 http://www.themissions.jp
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