























|
 |
去年11月から約半年間に渡って、現代人が避けて通れないストレスついてお話ししてきたこのコラムも今回で22回目。前回で心理療法についてのお話も終わったので、今回が最終回となります。
とりあえず、ストレスの原因やメカニズム、ストレスの解消法、そしてストレスから生まれるいろいろな症状を改善する心理療法という流れでお話をしてきましたが、このコラムを読んでいただいていたみなさんは、ストレスについてのある程度の知識が身についていることと思います。
私はカウンセリングルームにいらっしゃるクライアントさんの手首を、私の手で強く握ってから力を抜いて緩く握り、「どっちがラクですか?」と質問します。そうすると10人中10人の方が「力を緩めた方がラクです」と答えます。けっきょく目に見えたり、身体でハッキリと感じることはありませんが、ストレスもこれと同じことなのです。はじめの方でも説明しましたが、ストレスの強い締め付けを受けている状態では、特に自覚症状を感じないとしても、あなたの身体や精神はどこかで悲鳴を上げているのです。そして、強いストレスを感じ続ける状態が約2週間続くと、あなたの身体はどこかに危険信号を出してきます。
どんな人でもストレスから逃れることができない現代社会において、そのストレス過多の危険信号を見逃さないことが、ストレスのリスクから自分自身を守るためのとても大切なチェックポイントだと言えるでしょう。そして、身体が発しているストレス過多サインを自覚した時に、身体や精神に蓄積されているストレスを解消するために、その人なりの気分転換法やリラックス法でストレスを緩和できることが、心身ともに健康的な生活を送るための基本的なストレス・マネージメント・テクニックといえるでしょう。また、マイナス思考や減点主義といった精神的なストレスを生みやすい考え方をやめ、ポジティブ・シンキングから生まれる気持ちのゆとりで、心の筋肉を強化していくこともストレスに対しての抵抗力をつけるという意味で大事なことです。
一方、心理療法のひとつとして説明した「イメージ・トレーニング」は、心の中にイメージを思い浮かべるだけでいつもでもどこでも心も身体もリラックスした状態を作り出せるとても有効な方法です。ですから、これをマスターできれば、あなたのストレス耐性は一段と向上されるはずです。
しかしながら、こういった方法でストレスを軽減していたとしても、ふだん健康に自信のある人でもちょっとしたキッカケでカゼをひいてしまうように、ストレス過多が原因で、睡眠障害や摂食障害、パニック障害などのいろいろな病的な症状が出て来てしまうことがあるかもしれません。そういう場合は、ひとりで悩んでいないですぐにカウンセラーの先生に相談することをおすすめします。人は病気になったりケガをすれば病院で治療を受けます。それと同じことで、心の病気やケガは、専門家に治してもらうのが最良の方法と言えるからです。
私たちは常にストレスにさらされて生きていますが、前にお話したとおりにストレスには悪い面ばかりでなく、人間を成長させる原動力にもなりうるといういい面もあります。ですから、悪いストレスを解消しながら、いいストレスをバネに日々成長していくことが、ある意味、いまの時代の理想のライフスタイルといえるのかもしれません。この機会に、あなたにとっていいストレス、悪いストレスはそれぞれなにかを考えてみてはいかがでしょう。
青山カウンセリング・ルーム TEL&FAX03-3406-8183 http://www11.ocn.ne.jp/~aoyama/
|
|