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「もぉホント勘弁、助けてよ、探偵さん」
相川邦恵(仮名/39歳)、今回の依頼者である。
ブツブツ言いながら、指先のマニキュアの色を気にしている。
でも彼女は、立派な企業家である。
全国に高層マンションやビル、店舗物件や土地を所有している不動産王(女王?)。
元々財閥のお嬢様だったが、父親が引退した後を引き継ぎ、彼女がここまで大きくした。
この不景気に、かなりやり手である。
その中の1つ、賃貸マンションで、トラブルを抱えているという。
問題の物件は、「シャトー●●●」。
街の中心駅から車で10分という好位置にも関わらず、緑多き地域に立地。
コンビニ徒歩1分、目の前には一面芝生に覆われた市営公園。
総合病院、小中学校も近隣にあり、買物にも全く不自由なし、交通アクセス文句なし。
13階建、1DK〜3DKの部屋があり、単身・ファミリー共に90世帯が暮らしている。
建物自体は古いが、管理も行き届き、とても見栄えが良い。
その7階、704号室がトラブルの原因である。
住民からの苦情によると、どうも風俗店ではないかという。
1.1日に10〜20人の女性が、朝から翌日の朝方まで出入している。
2.ひっきりなしに開くドアの音がうるさくて、眠れない(赤ん坊の夜鳴き原因になっている)
3.女性たちの声が大きく、うるさい。
4.ゴミをどこにでも放置する。注意すると木陰などに隠す。
5.車の音(エンジン音・音楽)がうるさい。
6.駐車場が無法地帯、勝手に好きな場所に停める。
7.苦情を言うと、逆に怒鳴られる。
8.強面の男性が数人出入している。
9. 時折、女性の卑猥な声が外まで聞こえる(昼夜問わず)。
恐らく、「デリヘル」(デリバリーへルス)の事務所として使用されているのだろう。
こういう店の後ろには、和風ボディーアートの入った、一般市民とは少し違う方々がいる。
彼女は、それが分かっているから怖いのだろう。
我々は、早速調査に取り掛かった。
当局の女性調査員を面接に向かわせ、情報入手。
それを元に、調査を進めていった。
☆店舗名/ハートムーン(仮名)
☆代表者/椎野恒昭(仮名/29歳)
☆届出/有(新風営法無店舗型届/デリバリーへルス)
☆従業員/男性アルバイト3名・派遣女性約20名
☆営業時間/AM10:00〜AM03:00受付・年中無休
☆所有車両/@長崎50 し 6●−●1 ニッサンマーチ 黒
A佐世保33 や ●1−7● ホンダアリスト シルバー
B佐世保40 や ●●−71 ダイハツミラ 赤
C佐世保50 お 54−●● トヨタビービー 黒
※いずれも店舗とは無関係者の名義である(複数名)。
☆時折、従業員同士でいわゆる乱交パーティーをしている。
☆店の評判自体は"中の上"クラス。目立った苦情等はない。
☆●●組若頭 大田和泉(仮名/34歳)が関与(後ろ楯)をしている。
この店、客の評判は良いが、調べれば調べるほど埃が出る。
諸事情により詳細を書けないのが残念でならないが、驚くべき実態が明らかになった。
さて・・・。
依頼人・相川さんと、対象者・椎野は、「使用目的/居住」という契約を交わしている。
契約に記された目的以外で使用した場合、"使用目的違反"となる。
という訳で、椎野に対し内容証明書を送達、明け渡しを要求した。
これにすんなりと応じる筈がない。
相川さんは、椎野からの電話で「ぶっ殺すぞ!!」と言われたらしい。
もちろん、その電話を録音してもらったのは、言うまでもない。
明け渡しに応じないため、内容証明書に記した通り、裁判の手続に移行。
公開裁判なので、私も女性調査員と一緒に傍聴人として参加させて頂いた。
「これは重大なる使用目的違反に当たる。
当初の契約を破り、未成年者の居住する建物内で風俗営業を行う事が公序良俗に反する事は明らかであり、家主との信頼関係を破る、重大な違反である。
よって、原告の明け渡し請求を認める」
相川さんの勝訴、椎野は明け渡しを言い渡された。
傍聴席を振り返り、椎野は目を見張った。
それはそうだろう。
私の隣にいる女性調査員、面接で椎野と話した張本人である。
判決から2週間後、無事に明け渡しが終了したと連絡があった。
私個人としては、風俗店の何が悪いとも全く思わない。
違法行為や迷惑行為さえしなければ、なんら問題はないのである。
今村啓一朗 福岡県出身 37歳
中小企業における民事訴訟のあり方や、それに君臨する弁護士行政に疑問を感じ、自ら経営していた会社代表を辞め、探偵業界に身を投じた。民事事件に関する情報の収集と訴訟に関する証拠収集の技術を習得。業界最大手の探偵養成学校の講師のスペシャリストとして名を馳せる。
今村自ら機密調査機材として開発してきた機材は数知れず、製造した機器は、今や探偵七つ道具となっている。これからの犯罪防衛は自分で守らなければ・・自ら開発した機密調査機器をセキュリティ機器として考案。日本に唯一、一台しかない特殊調査車両の設計から開発まで自ら製造し2001年4月防犯機器会社設立に貢献した。
平成14年1月、福岡に総合探偵社MISSIONhttp://www.themissions.jp
を設立し全国でNO1の実績はTV・ラジオ・雑誌でなど数社に渡って紹介された。
平成16年3月 MC探偵学校http://themissions.jp/school/
を設立し現在までに多くの探偵を世に送り出して来た。
現在、総合探偵社MISSION MC探偵学校を始め 個人審査事業会社や
インターネットソリューションの開発・企画会社も経営。
(2005.1現在)
総合探偵社MISSION 0120−755−340 http://www.themissions.jp
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